合併症を見逃さない
レックリングハウゼン病と診断されれば、何の診療がいつ行われるのかについて気になるのではないか?
また同病と疑われる場合には、どのようなフォローアップが行われるのか?
合併症を見逃さないためにももれなく診療を受けたいと言うのは、患者の切なる願いだ。
⭐️初期評価
1 全身診療項目
成長曲線評価(身長と頭囲)、皮膚所見、骨関節所見と心雑音、神経所見と発達評価
2 眼科所見
3 画像検査
頭部(蝶形骨)と脛骨(偽関節) のレントゲン
頭部MRIとMRA(六ヶ月以上)
4 遺伝学的検査
⭐️フォローアップ
1 基準
同病と確定されれば、継続フォロー
同病と疑われれば、疑いの度合に応じて一定年齢までフォロー
2 診療間隔
乳児期は3から6ヶ月
幼児期前半は6ヶ月
幼児期後半は6から12ヶ月
学童期以降は12ヶ月
⭐️初期評価の診療項目に加えて
1 皮膚所見の変化に注意を払う。特に痛みやサイズアップを伴う神経繊維腫の出現には注意する。
2 3歳もしくは6歳で発達面の簡便なテストを行う。
3 幼児期以降は側弯の評価を視診もしくはレントゲンにて行う。
4 学童期以降は血圧チェックや学習行動面などに注意する。
5 就学前までは、視神経膠腫のリスクが大きいので注意する。
⭐️⭐️⭐️
埼玉県立小児医療センターの
「佐賀県立小児医療センターにおけるレックリングハウゼン病の診療連携)」
を参考に記載しました。