虐待死【解決策】
定期的にあるニュース。虐待死。
あなたは虐待死のニュースに心を痛めていないだろうか?
児童相談所に保護された児童が親元に戻されて殺される。
児童相談所の職員が無能だから、と批判するだけでは解決しない。法律や制度を変えて、予算をつけて、児童相談所の職員が仕事をしやすいようにする必要がある。
1 法律を変える
親から親権を永久に奪う「親権喪失」の制度は、ほぼ使われていない。永久に奪うとなると慎重にならざるを得ないからだろうか。
そこで、平成23年に創設された一時的に親権を奪う「親権停止」の制度が作られた。この制度の利用は増加傾向にある。
※親権喪失も親権停止も民法上の制度。子供本人やその親族、検察官や児童相談所長が裁判所に請求することにより実現する制度。
子供の命と親の権利(親権)はどちらが大事か?
現状では、親権は厳重に守られている。なかなか剥奪されると言う事はない。
平成28年度における児童相談所における児童虐待の相談対応件数が約12万件に対し、親権停止等の訴えの提起は316件にとどまる。
いかに親権停止との訴えの提起のハードルが高いかがわかる。このハードルを落とす法改正が望まれる。
2 制度を変える
法律を正しく運用するために、現場に弁護士を配置する。
虐待する親の中には「しつけをしていただけ」と虐待を認めなかったり、一時保護された児童を強引に連れて帰ろうとする親もいる。モンスター化した親に対しては、現場職員が対応するのは難しい。恫喝する親に対しては、法律の専門家が対応する必要がある。(児童相談所の職員に恫喝対応まで任せるのは酷である)
法律の専門家を使って、淡々と対応するのがよい。
3 予算をつける
法律や制度を変えても予算がなければ運用できない。
弁護士を配置する予算、子供を保護して育てる予算、児童相談所の職員を増やす予算をつける。
⭐️⭐️⭐️
現状と異なり、親にとって厳しい制度になる。稀に、虐待してないのに何かの間違いで親権剥奪されてしまう親も出てくるかもしれない。
でも、いいじゃん。その時は親に裁判でもしてもらって、親権剥奪撤回の争いをしてもらえばいい。その親は大変だけど、多くの子供の命を守る方がよっぽど大事。