米 関税引き上げ
アメリカは、中国製品に対する制裁関税を現在の10%から25%に引き上げることを通知した。
家具や家電など6000品目が対象となる。
(令和元年5月9日 日経新聞の記事より )
⭐️アメリカの関税が上がると、アメリカと中国においてどのようなことが起こり得るだろうか?
短期的には
アメリカ国内において中国製品の価格上昇。中国企業は、製品が売れずに打撃を受ける。また、中国製品を安く買うことができずにアメリカ国民も困る。
他方、アメリカ企業の製品価格は相対的に下がるため売れる。
まとめると
アメリカ企業⚪︎
長期的には
中国が報復関税として、中国国内のアメリカ製品の関税引き上げを行う。
中国国内においてアメリカ製品の価格上昇。アメリカ企業は、製品が売れずに打撃を受ける。また、アメリカ製品を安く買うことができずに中国国民も困る。
他方、中国企業の製品の価格は相対的に下がるため売れる。
まとめると
アメリカ企業×、中国国民×
中国企業⚪︎
⭐️結論は
国内企業を守ることができるが、国民にとっては損。多くの国民にとっては何も良い事は無い。
あと、関税を上げた分短期的には税収は上がるかもしれないけれども、取引量が下がり長期的には税収が下がるだろう。
⭐️⭐️⭐️
日本人の立場で考えると
保護貿易を続けると、二国間の経済的つながりが薄くなり、ひいては政治的に対立を生みやすくなる。
こっちは大問題。二大大国が対立することで、世界情勢は不安定になる。
坂本龍馬は薩長同盟を結ぶ前提として、長州藩と薩摩藩の経済的なつながりを持たせようとした。犬猿の仲であっても経済的つながりがあれば、政治的に繋がれる。
基本、国と国は経済的な損得関係で繋がってる。仲悪くしていれば経済的に損だよねとなれば、お互いに譲歩しながら政治的に仲良くしようとする。
と言うわけで、経済的つながりはとっても大事。
両国の国民の為にも、世界情勢のためにも、保護貿易を止めて欲しいところです。